為替でインサイダー取引?

今日は、野村證券社員のインサイダー取引の事件がテレビを賑わせております。  もちろんインサイダー取引は、悪いことなのですが、表面的には誰も傷つけたり、痛めたりしたわけではないので、一度手を染めてしまえば、感覚が麻痺してくるのでしょう。

では、為替の世界で、インサイダー取引というのは、あるのでしょうか?  答えはYESなのですが、今まで為替のインサイダーで捕まったというのは聞いたことがありません。  私もインターバンクに居た立場として、過去に何件もそういう情報に接してきました。  しかし、インサイダー情報があっても、儲けられないのが、為替取引の奥の深さなのです。

昔(15年以上前のことです)、某S銀行のシンガポール支店でチーフディーラーとして働いていた頃のことです。  その頃は、「ネガラ」(マレーシア中銀)やら、ソロスやらが暗躍していたときのことです。  私の為替チームもかなり活発に取引しており、そのために、「ネガラ」の為替を受けていると誤解されていたことがあります。  でも実際は、東京本店の通貨オプションチームから取引を依頼され、その為替を受けていただけで、ネガラへは出向いたこともありませんでした。  このことは、S銀行の東京本店の為替ディーラーにも知らされておりませんでした。

為替を超大口で売買するのは、神経を使いましたが、儲かれば愉快でもありました。  しかし、大口で取引があることを知っていても、簡単には儲けられません。  1億ドルの取引をしても、レートがほとんど動かなかったこともあります。  ですから、為替でインサーダー情報は存在していても、それを使って儲けるというわけにはいかいようです。

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